・・・そうね、いい機会だわ。桜花賞について勉強会を開くよ!
桜花賞のレース条件と特徴
毎年4月に開催されるG1レース桜花賞、このレースは3歳の牝馬厳正のレースとなります。
2歳の夏にデビューした馬も出走すれば、3歳にデビューしてギリギリで間に合った馬もいます。また、2歳12月に開催される阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳女王が出走することもあります。
レースは阪神のマイル戦、1600mの芝で行われます。
競走馬には距離適性というものがありますが、この3歳の春の時期でいえば距離適性が合わなくても素質だけで通用する馬というのも少なくありません。
2008年以降の桜花賞では1~2番人気の勝利が5頭。
2着馬も5頭いることで2015年以外の年度では必ず勝利か2着、またその両方となっておりますが、二桁人気や中穴が勝つことも半分あるわけですから、安易に人気馬だけ狙うことは得策ではありません。
この期間の全ての勝ち馬が上がり3ハロン5位以内。
位置取りは中団や後方が7頭ですからいわゆる末脚のある切れる馬というのが勝ち馬候補になります。
また、同じくこの期間の勝ち馬の前走着順は全て1~4着となり、前走大きく崩れた馬が勝ち切ることは少ないと言えます。
桜花賞 出走馬
2017年の桜花賞の出走馬はまだ決まっておりませんが(※執筆時点にて)、現時点で注目される馬は沢山います。
3月20日に圧勝劇を演じた怪物牝馬候補のファンディーナ。
フィリーズレビューを勝ったカラクレナイや2着のレーヌミノル。
アネモネステークスの勝ち馬ライジングリーズン。
チューリップ賞の勝ち馬ソウルスターリングや、クイーンカップ勝ち馬のアドマイヤミヤビなども有力候補です。
現状では以下の競走馬が出走することを考えて、予想をしておくと仮想桜花賞となるのではないでしょうか。
- ソウルスターリング
- ファンディーナ
- アドマイヤミヤビ
- ミスパンテール
- ミスエルテ
- リスグラシュー
- カラクレナイ
- ライジングリーズン
- アエロリット
- レーヌミノル
- ヴゼットジョリー
- ジューヌエコール
- ディアドラ
- サロニカ
- ゴールドケープ
- リエノテソーロ
- アロンザモナ
- ブラックオニキス
桜花賞に優先的に出走できる馬は?
桜花賞に優先的に出走できる優先出走権を得るレースは・・・
◆チューリップ賞の3着以内馬
2017年はソウルスターリング、ミスパンテール
リスグラシューの3頭。
◆アネモネステークスの2着以内馬
2017年はライジングリーズン、ディアドラの2頭。
◆フィリーズレビューの3着以内馬
2017年はカラクレナイ、レーヌミノル、ゴールドケープの3頭。
この3つのステップレースに該当する馬が
優先的に登録をされて、それ以外は賞金順での登録となります。
ですので例えば阪神JFを2歳時に勝っている馬や、ステップレースには出走しなくても賞金が足りている馬は優先出走権を得ずとも出走できるということになります。
桜花賞の賞金
桜花賞の賞金はもちろん変更などもありますが2016年の賞金は1着9200万円、2着3700万円、3着2300万円、4着1400万円、5着920万円となります。
ちなみに、賞金についての配分がどうなっているのか?を知らない方もいると思いますので簡単にご紹介しますね。
馬主・・・80%
調教師・・10%
騎手・・・5%
厩務員・・5%
馬主さんは80%も賞金がもらえるわけですが、それでも実は赤字の馬主さんの方が多いんですね。
それもそのはず、1頭の競走馬の維持費だけで、年間数百万円もかかってしまいますし、この桜花賞のような大きなレースを勝てることなんて稀です。
それに多くの馬主さんが複数頭を所持していますから、仮に桜花賞を勝っても年度間では赤字なんてことも普通のことです。
逆に騎手は特に経費が大きいわけではありませんから、桜花賞を勝てば一撃で460万円が手に入るのは大きいですね。
桜花賞の歴代優勝馬
桜花賞の歴史は1939年に開催された第一回、勝ち馬ソールレデイから始まりました。
そして現在の阪神1600m開催になった第九回の勝ち馬がヤシマドオター。
そして近代になり武豊机上のシャダイカグラや、ニシノフラワー、アグネスフローラなどの勝利を覚えている人も多いのではないでしょうか。
1993年にはまさにその名の通り輝いたベガや、後の参観牝馬となるスティルインラブも2003年に輝しい勝利を手にしています。
2006年の勝ち馬キストゥヘブンは、1番人気のアドマイヤキッスを差し切り、「キスはキスでもキストゥヘブン!」という言葉が競馬ファンの中で流行しましたね。
その後は怪物ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナなどこれからも語られる馬が桜花賞を制しており、これからも桜花賞勝ち馬は後世に残っていくことと思います。
桜花賞の過去の結果
2016年の桜花賞は圧倒的1番人気だったメジャーエンブレムが4着に破れました。
勝ち馬はジュエラー、2着にシンハライトでした。
この3頭は「最強牝馬3頭」などと言われてその後の戦いに期待されましたが、何の因果かそれから1年足らずで3頭とも故障で引退となり呪われた桜花賞と言う人もいます。
2015年の桜花賞も波乱が待っていました。
圧倒的1番人気のルージュバックが9着大敗。
1着馬レッツゴードンキは5番人気、2着7番人気、3着8番人気ということで人気馬総崩れの結果となりました。
2014年の桜花賞は信じられないような光景でした。
直線で18頭中18番手に位置していた1番人気のハープスターが17頭をごぼう抜きしての1着。
誰しもが「流石に無理だ」と思った状況から、異次元の末脚で優勝した多くの人の記憶に残るレースでした。