出馬表の見方
こんな感じの表↓
レース情報で概要をつかむ
レースの階級
オープンとは、オープン特別の略称で、好成績を積み上げた馬のみが出場できるレースです。オープン特別の中でもG1(ジーワン)はレースの階級で最も上位にあたるレースであり、これを制覇することは競走馬にとって最大の目標の一つとされています。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
コース情報
「京都競馬場」は、開催する競馬場の名前です。
「3200m」は、コースの距離です。
「芝」は、馬場を表します。競馬のコースの馬場は大きく分けて芝とダートの2種類あります。
馬場についての詳細はこちらの記事で解説しています。
「外」は、レースの走るコースが外回りであることを示しています。「内」と書かれていれば、内回りという意味です。コースの特色はJRAのWebサイトに載っているので興味があれば読んでみてください。
負担重量のルール
「定量」は、全ての競争馬を同一の負担を与えることで実力で勝敗がつくようにしたルールです。ただし牡馬と牝馬の能力差は考慮され、牝馬には一定の斤量(1~2kg)が軽減されます。
負担重量のルールはハンデ・別定・馬齢・定量の4種類があります。それぞれについての詳細はこちらの記事で解説しています。
出馬条件 馬齢
馬の年齢 4歳以上のみが出馬できるレースです。競走馬は3歳からレースに出走することができるようになります。馬によりますが、だいたい4~6歳は競走馬として力が発揮できる馬齢です。
出馬表をみる
レース前日で1番人気のキタサンブラックを主な例として挙げて説明を進めます。
過去の戦績 1着から3着、着外
過去の戦績です。キタサンブラックは過去9レース参加した中で、1着を5回、2着を1回、3着を2回、4着以下を1回という結果を残しています。
馬主・調教師(所属)
馬主は(有)大野商事です。馬主とは、馬を所有する人(団体)を指します。
調教師は清水久詞さんです。調教師とは、厩舎を運営して馬主から預託された競走馬を訓練し管理をする仕事の人です。調教師の実績を検索すると、強い馬を育成できる人なのかどうかを測ることができます。
所属は栗東です。調教師の所属場を指します。
血統
父と母の馬の名前です。父は「英雄」の通り名で知られるディープインパクト。
単勝オッズ・人気
単勝オッズは3.6、1番人気です。この馬が1着になると100円を賭けた場合、的中すると360円になります。このオッズの数字が小さいほど配当が低い(=他の出走馬に比べ人気が高い)ことを示します。
ブリンカーの有無
このマークがある場合はブリンカーと呼ばれる馬の視野を制限するための馬具をつけていることを示します。ブリンカーをつけると馬によっては成績に影響することがあります。
性齢
「牡」は牡馬(ぼば)の略称で、性別がオスであることを示します。性別がメスの場合は牝馬(ひんば)と呼ばれます。一般的に、牡馬のほうが体格がよいため強いとされています。
「4」は馬の年齢(馬齢)を示します。
毛色
鹿毛(かげ)は毛色を示します。毛色は鹿毛(かげ)、黒鹿毛(くろかげ)、青鹿毛(あおかげ)、栗毛(くりげ)、栃栗毛(とちくりげ)、青毛(あおげ)、芦毛(あしげ)、白毛(しろげ)の8種類があります。毛色によって血統による遺伝の強さを測り、予想の要素にされることがあります。
騎手(ジョッキー)
騎手の名前が記載されます。
過去4走成績をみる
過去のレースとその状況や条件をみると、どういうレースでどういう勝ち方をしたのか把握することができるようになります。これを踏まえて、今回のレースは得意なのか、それとも苦手としているのか判断することができるようになります。
レース情報
この例では、2016年4月3日に阪神競馬場で開催された産経大阪杯でキタサンブラックが出走した記録をとりあげます。レース階級は、上から2番目のGII(ジーツー)になります。
着順と人気
出走した11頭のうち2着でした。ゼッケンの馬番号は7番で、人気順は5番目です。
馬体重・騎手・負担重量
体重は524kgです。騎手は武豊で、騎手や鞍などの負担重量が58.0kgです。
前走から大きく馬体重が変わっていると、仕上がりに影響が出る可能性があります。
距離・馬場状態・タイム
コースの距離は2000m、馬場は芝で良馬場。走破タイムは1分59秒コンマ3です。
コーナー通過順位
通過順位とは、通過するコーナーごとに何着だったかを表します。キタサンブラックは1-1-1-1ということで常に先頭を走り続けましたが、最後の直線で惜しくも2着になりました。この数字をみることで、逃げ、先行、差し、追い込みのうちどの戦略を得意としているかがわかるようになります。
上がり3ハロンタイム
終盤3ハロンの走破タイムを上がり3ハロンと呼ばれます。 その競走馬がレース終盤において示したパフォーマンスを測る指標とされています。
1着馬の名前(着差)
1着となった馬の名前と、その馬とどれぐらい距離があったのかを示します。1着はアンビシャスでしたが、その差はクビ差ということで惜しくも1着ならずです。