宝塚記念のレース条件と特徴
阪神2200mで行われる上半期最後のG1であり上半期のグランプリレースとなる宝塚記念。年末の有馬記念と同じくファン投票で出走馬が決まります。
ここ10年は1番人気が2勝、2番人気が2勝、3番人気が1勝、5番人気が1勝、6番人気が2勝、そして8番人気が2勝と人気馬の安定感はありません。
前走天皇賞春からの出走馬が圧倒的に多いですが4勝のみで回収率は38%程度しかありません。
ただ前走1~3着までの馬が合計で7勝しており回収率は100%を超えていることから基本的には前走好走組を狙うというのはセオリーですね。
また上半期のグランプリの位置付けではありますが前走から乗り替わった馬が4勝していますから「上半期を戦い抜いたこのコンビ!」というドラマに拘る必要はあまりないような気がします。
今年はキタサンブラックと武豊のコンビに話題が集中すると思いますけどね。
宝塚記念出走馬
どうしても今年の主役はキタサンブラックになります。大阪杯1着、天皇賞春1着と連勝をしており上半期G1を3連勝濃厚という立場での出走です。
実力馬ながら勝ちきれないシュヴァルグランや香港G1を勝ったサトノクラウン、伸び盛りのシャケトラなど伏兵はいますが登録馬がった11頭での1強レースとなりますので盛り上がりには欠けた宝塚記念と言われていますね。
- キタサンブラック
- クラリティシチー
- ゴールドアクター
- サトノクラウン
- シャケトラ
- シュヴァルグラン
- スピリッツミノル
- ヒットザターゲット
- ミッキークイーン
- ミッキーロケット
- レインボーライン
宝塚記念に優先的に出走できる馬は?
特別登録を行った馬の中からファン投票上位10頭が優先出走できます。またそれ以外の馬は、通算収得賞+過去1年間の収得賞金+過去2年間のGI競走の収得賞金の合計が多い順に出走できます。
宝塚記念の賞金
2016年の1着賞金は1億5000万円で、以下2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着1500万円となっています。
上半期のグランプリとは呼ばれていますが有馬記念の1着賞金が3億円ですからその差は大きいですね。
宝塚記念の歴代優勝馬
近年はゴールドシップの連覇やオルフェーヴルの優勝、少し前にはディープインパクトも勝利した宝塚記念。
伝説であり悲運の逃げ馬サイレンススズカも勝利したレースで多くのファンの記憶に残っているレースであることに間違いはありません。
また「ヒシミラクル」という馬が優勝した時には前日に1000万円以上の単勝投票があり、本来人気にならないはずのヒシミラクルが一時期的に1倍台の人気になりマスコミなどにも報じられました。
結果的にヒシミラクルは勝利し、1000万円を投票した「ヒシミラクルおじさん」は2億円もの払い戻しを手にしたという競馬界の伝説が生まれたのもこの宝塚記念です。