英ダービーの創設者である第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これをオークスと名付けたことが由来とされている。
優駿牝馬オークスのレース条件と特徴
東京芝2400mで行われる実質的な3歳牝馬の頂上決定戦。未知の距離に挑むことになる牝馬達の闘いとなります。牝馬のライバル対決となることが当然の見どころになっており、2009年は打倒ブエナビスタを目指す戦いであったり混戦の2010年は1着同着の結末もありました。
2012年は、あの名馬ジェンティルドンナが桜花賞に続き勝利するなど競馬ファンの心に残るレースが多くあります。
1番人気が3勝、2番人気が1勝、3番人気が2勝、4番人気が1勝、5番人気が2勝、7番人気が1勝
そして9番人気が1勝と二桁人気が勝っておらずあまり大波乱は見込めないレースでもあります。
また過去10年の勝ち馬11頭の内(同着があったので11頭)前走桜花賞組が8勝と圧倒的に有利であることは覚えておきたいですね。
優駿牝馬オークス出走馬
現時点の登録馬は、前走桜花賞でマイルを克服し見事レースを制覇したレーヌミノルやその2着リスグラシュー。フローラS勝ち馬のモズカッチャンなどが登録しています。
- アドマイヤミヤビ
- アドマイヤローザ
- アルメリアブルーム
- アンネリース
- カリビアンゴールド
- ソウルスターリング
- ディーパワンサ
- ディアドラ
- ハローユニコーン
- フローレスマジック
- ブラックオニキス
- ブラックスビーチ
- ブルークランズ
- ホウオウパフューム
- マナローラ
- ミスパンテール
- ムーンザムーン
- モーヴサファイア
- モズカッチャン
- ヤマカツグレース
- リスグラシュー
- レーヌミノル
- レッドコルディス
優駿牝馬オークスに優先的に出走できる馬は?
- 桜花賞で4着以内の馬
- フローラステークスで3着以内の馬
- スイートピーステークスで2着以内の馬
これらなどに優先出走権が与えられます。
優駿牝馬オークスの賞金
2016年の1着賞金は1億円の大台!
2着馬は4000万円、以下2500万円、1500万円、1000万円と順に高額の賞金がかかっているレースです。
馬主さんも騎手も調教師も名誉も賞金もかかった重要なレースですね。
優駿牝馬オークスの歴代優勝馬
競馬ブームに湧いていた1990年代は特に名馬が多く、ベガ、ダンスパートナー、エアグルーヴ、メジロドーベルなど今でも多く語られる競走馬が勝ち馬となっています。
その後はこのオークス後に牝馬三冠を達成するスティルインラブや怪物と呼ばれたシーザリオなどの活躍も記憶に新しいです。
2009年にはブエナビスタが怪物の片鱗を見せての優勝。そして後の7冠馬ジェンティルドンナもこのオークスを勝利しています。
さて、このジェンティルドンナは競馬ファン以外でも知るぐらい話題になった馬ですが、実はこの馬、歴史に残る名馬であるのに桜花賞は2番人気、そして桜花賞を勝ってのオークス出走で3番人気と若い頃は圧倒的な人気馬ではなかったのです。
このオークスを制覇した時の1番人気の馬は?
そう聞かれても競馬ファンは覚えてもいないかもしれません。
その馬はミッドサマーフェアでした。フローラSを勝ち堂々の1番人気でオークス参戦するも13着の大敗。その後はなんと2着すらないまま16連敗をして中央抹消となりました。
競馬の人気は競馬新聞の印が大きな影響を競馬ファンに与えて作られていきます。ですから、このジェンティルドンナという7冠を達成する馬よりもその後16連敗して2着もない馬が1番人気になってしまうという事実こそ競馬はとても難しく、また面白いものであると言えますね。